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建築資材高騰により今から3年前に比べますと、標準的な新築住宅1件あたりの建築価格は
500万円~600万円値上がりしています。
そうした状況が追い風となり、中古住宅に対しての関心も高まっています。
中古住宅の最大の特長は、やはり「価格」です。
手ごろな値段でマイホームを手にしたいと考えるのは当然です。
ですが、安かろう悪かろうでは困ります。
一生に一度の大きな買い物で失敗は許されません。
「既存住宅売買瑕疵保険」をご存じですか?
なかなか聞きなれない保険です。
瑕疵(かし)とは通常想定される品質や性能を有していないことを意味します。
住宅の場合、住宅のなかでも特に重要な構造上の主要部分などに重大な欠陥があることを
意味します。
既存住宅、つまり中古住宅の瑕疵について検査と保証をするのが「既存住宅売買瑕疵保険」です。
この保険の特長は大きく2つあります。
1つ目は、現在と将来にわたってのお家の安心を保証するものです。
保険加入のためには検査機関により建物検査を行います。
建物外部からの雨水の侵入がないか、構造耐力上主要な部分に傷みはないか、床・壁の傾きはないか
等の検査を受けます。また、屋根裏・床下の点検や建物基礎部分の構造も検査されます。
この検査をクリアしなければ保険加入が出来ません。
プロの目で建物の状況についてメスが入れられます。
2つ目は、保険加入により税金の控除が受けられる点です。
不動産を取得した際に、不動産取得税の納付をしなければなりません。
このとき、既存住宅売買瑕疵保険に入っていますと、一部減額の特例が使えます。
また、住宅ローンを組んで不動産購入を行った場合にも住宅ローン減税が使えます。
中古住宅の販売情報は多々ありますが、「既存住宅売買瑕疵保険」に加入した
物件はまだまだ少ないのが現状です。
マイホーム購入の際には価格や広さなどの販売条件に加え、瑕疵保険加入の有無も確認することが
重要です。
少しでも安心安全なマイホーム購入のために。