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不動産購入時に気を付けたいこととして「隣地との境界線」があります。
購入時に測量図がある土地であれば隣地との境界部分ははっきりしています。
おそらく境界部分には境界標(コンクリート柱や金属鋲・プラスチック杭など)が設置されているはずです。
ただ、それらの境界標は隣地との角やポイントに設置されています。
仮に土地の形状が□(四角形)の形をしていたとしますと、4つの角部分に境界標が設置されています。
角と角を結んだ辺の部分に擁壁やブロック塀・フェンスなどが設置されていれば、境界と境界を結んだ線
が明確となります。
しかし擁壁などが設置されていない場合は隣地との境界線が地続き(見た目ですが)となっており
なんとなく分かりづらい状態となっています。
お住まいになる際に隣地との境界線をはっきりさせるために、擁壁やフェンスを立てたいと考えた場合
フェンスを設置する場所によって、お隣さんと折半で費用を出し合うのか、こちらで全費用負担するのか
色々と試行錯誤が必要となります。
特に複数区画が販売される新規分譲地などで擁壁などの設置がされていない場合は境界線への何かしらの設置を考えたくなります。
土地購入時にはマイホーム建築費用だけでなく、購入後の擁壁設置費用など追加で発生する費用も含めた検討が
必要となります。
また、販売されている土地の価格が追加工事費用も含めて妥当か否かの検討も必要かと思われます。
最近では、不動産業者売主の分譲地でも擁壁設置がされておらず、完成物件として販売されているケースも
多くなってきました。
造成工事費用を抑え、販売価格を低く抑えるための企業努力であろうと思われますが、必ずしもそうとも限りません。
造成費用を抑えた割に高めの価格設定がされている分譲地も散見されます。
土地購入の際にはお住まいになった後も建物建築費用以外にもかかる費用がどの程度あるのか検討した土地選びが必要です。